資産1.8億円までに最初にやったのは、節約ではなく「純資産を1回出す」ことでした
節約が続かない人に節約を勧めても、続きません。
自分がそうでした。家計簿は何度も3日で止まりました。それでも資産は1.8億円になったので、たぶん順番の問題だったんだと思っています。
最初にやったのは節約ではなく、自分のお金のクセを知ることと、純資産を1回だけ出すことでした。この記事はその2つの話です。
節約から始めると、なぜ止まるのか
節約は「やること」が多すぎます。
格安SIM、保険の見直し、電気とガス、サブスク、ふるさと納税。全部やれば効きますが、全部やろうとすると1つも終わりません。しかも効果の大きさがバラバラなので、一番どうでもいいところから手をつけてしまうことがよくあります。
自分は子どものころからゲームの攻略や裏技を調べるのが好きでした。仕組みを見つけて効率化するのは苦にならない。逆に、毎日コツコツ記録するのは向いていない。
この自覚があったから、家計簿を諦めて自動化に振り切れました。もし「几帳面に記録するのが得意」なタイプだったら、まったく違う方法を選んでいたはずです。
自分に向いたやり方でないと、正しくても続きません。
診断を作ってあるので、自分のタイプが分からない方は先にこちらを試してみてください。
純資産を1回だけ出す
やることは1つです。
資産 − 負債 = 純資産
これを、ざっくりで構わないので1回出します。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 資産 | 現金・預金 / 投資信託・株式 / 確定拠出年金 / 持株会 / 保険の解約返戻金 / 車や家などの資産価値 |
| 負債 | 住宅ローン残高 / 自動車ローン / 奨学金 / カードのリボ・分割残 |
1円単位で合わせる必要はありません。1万円単位で十分です。むしろ精度を上げようとすると、そこで止まります。
やってみて分かったのは「把握できていなかった」こと
自分がこれをやって驚いたのは、金額そのものではありませんでした。
自分の資産がどこにあるのか、お金がどう流れているのかを、把握できていなかったということです。
- 使っていない銀行口座が複数あった
- 確定拠出年金の残高を、その時まで一度も見ていなかった
- 保険をいくつ払っているか、正確には言えなかった
- クレジットカードの引き落としが、どの口座から出ているか曖昧だった
これは節約の話ではありません。管理していなかったという話です。
家計改善の相談を受けることがよくありますが、いちばん多いのが「よく分からない保険にたくさん入っていて、解約が面倒だからそのままにしている」というケースです。面倒だからという理由だけで非効率が放置されている。
でもこれ、責められないと思っています。自分もそうだったからです。そもそも全体が見えていないと、どれが非効率なのかも分からない。
純資産を出すと、次にやることが自動的に決まる
1回出すと、だいたい次のどれかが目に入ります。
- 現金が異様に多い → 投資に回す余地がある
- 保険の解約返戻金が思ったより少ない → 保険を見直す優先度が上がる
- 負債の金利が高い → 投資より先に返済を検討する
- 特定の資産に偏っている → 分散を考える
自分の場合は「持株会の比率が高すぎる」と気づいて、後に拠出を止めました。勤務先と投資先が同じというのは、収入と資産が同時に傾くリスクがあります。合計額だけ見ていたら、たぶん気づいていません。
つまり純資産を出す作業は、次にやることを決めるための作業です。増やすためではなく、決めるため。
まとめ
家計改善の1個目は、節約でも投資でもなく「1回だけ全体を出す」ことでした。
やることは、資産から負債を引くだけです。1万円単位のざっくりでいいので、今日30分だけ時間を取って出してみてください。おそらく金額そのものより、知らなかった項目がいくつあるかの方に驚くはずです。
10問の質問で家計の状態をスコア化するツールも置いてあります。どこから手をつけるか決める材料に使ってください。
この記事は、Xで毎朝更新している連載「1億円までにやったこと、100個ぜんぶ書きます」の1〜2日目にあたる内容です。
本記事は個人の見解であり、特定の金融商品の勧誘・推奨ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。